簡易水替システム
簡易水替システム エアハート工法
現場は下水道マンホールポンプ場で、経年劣化により不具合を起こしていた逆止弁2個を交換する作業でした。作業時間は、ほぼ1日(8時間)を予定しておりました。
近くに立ち並ぶ大型ホテルの排水が流入してくるポンプ場で、時間帯によっては、汚水の流入量は相当なものでありました。(下の添付写真参照)
また、水替の延長が約190mと長く、更には排出先が上り勾配の場所であったこと、これらの作業条件に対応できる水替方法について検討しました。
そこで、今回採用したのが「簡易水替システム エアハート工法」でした。この工法は、東日本大震災による管路施設の被害や問題点の対応策として、従来の工法では不可能であったいくつかの性能的特徴を同時に可能とする、画期的な簡易水替システムでありました。
特徴は、動力源はコンプレッサーで動き、完全自給式の為呼び水が不要であること、設置・撤去作業が容易でスピーディであること、人孔部のみならず、管本体から直接水替が可能、等が挙げられます。
実際にエアハート工法により水替を行ったところ、特殊プラグが流入管口でしっかり止水していたので、作業箇所に汚水が流入する心配が全くなく、延長約190m先への排出(人孔内)も問題なく行われました。また、作業箇所の上流側人孔内を確認したところ、下水管内に汚水が滞留することもなかったので、水替対策は完璧でした。